【一覧】トヨタ・日産・ホンダは?部品不足続く自動車メーカー、世界生産の明暗
乗用車メーカー8社がまとめた1月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比9・8%減の191万6510台で、7カ月連続で前年を下回った。国内外で半導体などの部品不足が続いているほか、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染急拡大が響いた。最近はマイナス幅は縮小傾向にあったが、1月は2021年12月の同5・5%減を上回った。
世界生産は、トヨタ自動車が同14・9%減で2カ月ぶりにマイナス。日産自動車は同19・5%減で、7カ月連続のマイナスだった。三菱自動車は10カ月ぶりに前年を下回った。国内での軽自動車「eKスペース」「eKクロススペース」の生産停止が響いた。
一方、同じく世界生産でホンダは8カ月ぶり、SUBARU(スバル)は7カ月ぶりに前年同月比プラスとなった。ホンダは中国の生産台数が1月として過去最高だった。
部品不足の影響は続いている。2月はトヨタが一部ラインの稼働を停止。ホンダは国内生産が従来計画比1割減となる。
3月は、トヨタが半導体不足の影響はあるものの過去最高の世界生産台数を見込む。ホンダは3月上旬も国内生産が同1割減となる見通しだ。
日刊工業新聞2022年2月28日