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日産が新型EV生産、米国で投資する575億円の使い道

日産が新型EV生産、米国で投資する575億円の使い道

日産が栃木工場(栃木県上三川町)に導入した次世代生産システム

日産自動車は米国で電気自動車(EV)シフトを加速する。ミシシッピ州のキャントン工場に5億ドル(約575億円)を投じて車両組み立てラインを改修し、2025年から新型EV2車種を生産する。電池組み立てラインも構築し、生産効率を高める。30年までに米国におけるEV販売比率を40%に引き上げる。

同工場の二つの組み立てラインのうち一つを改修。同じラインでEVやハイブリッド車(HV)などを効率的につくり分けられる次世代生産システムを導入する。日産と高級車ブランド「インフィニティ」の新型EVを1車種ずつ生産する。

日産はテネシー州のスマーナ工場でEV「リーフ」を生産。同じ工場内でエンビジョンAESCグループ(神奈川県座間市)が電池セルを生産し、日産が電池に組み立てている。キャントン工場での電池セルの調達先は明らかにしていない。

現在の日産の米国でのEV販売比率は数%にとどまる。バイデン米政権は30年に米国で販売する新車の半数をEVなど電動車にする目標を掲げる。

日刊工業新聞2022年2月21日

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