AGCが製造受託、オミクロン株対応ワクチン候補向け原料の中身
AGCは米ファイザーと独ビオンテックが開発を進める新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチン候補向けに、原料となるプラスミドDNA(デオキシリボ核酸)の製造を受託した。バイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)事業子会社の米AGCバイオロジクスのハイデルベルグ工場(ドイツ)で生産を予定する。
AGCは2021年6月にファイザーとビオンテックの新型コロナワクチン向けにプラスミドDNAの製造受託を公表しており、今回の受託はこれに続くもの。ファイザーなどは1月に、オミクロン株に対応したワクチンの治験開始と3月末をめどに供給準備が整うことを公表している。
AGCが製造受託したプラスミドDNAは目的遺伝子を細胞内に運ぶために使用されるDNA。mRNAの製造にも用いられる。
日刊工業新聞2022年2月11日