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三井物産が出資、「メタン熱分解」技術を開発するカナダ企業の正体

三井物産が出資、「メタン熱分解」技術を開発するカナダ企業の正体

エコナが開発するメタン熱分解技術の反応器

三井物産は、天然ガスなどに含まれるメタンからの水素製造技術を開発するカナダ・エコナパワーに出資した。比率、金額は非開示。エコナはメタンから水素と固体炭素を取り出す「メタン熱分解」技術を開発する。従来の水素製造技術と同程度の製造コストに抑えつつ、製造過程における二酸化炭素(CO2)排出量を約90%削減できるという。2020年代後半の商用化を目指す。

エコナの技術を使えばメタンに含まれる大部分の炭素が固体として生成され、CO2の処理が必要ない利点もある。液化天然ガス(LNG)などの既存インフラを活用しながら水素製造が可能。20年代半ばから試験的な運用を始める。三井物産は主に国内における水素製造で、エコナの技術を活用した事業展開を目指す。

メタンを改質して水素を作る従来の製造方法は水蒸気改質法と呼ばれ、工業分野で既に広く利用されている。製造コストは比較的安いが、CO2の発生を伴うという課題がある。

日刊工業新聞 2022年2月2日

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