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オンワードが挑む「アパレルのデジタル人材育成」の中身

オンワードが挑む「アパレルのデジタル人材育成」の中身

インターンシップで、社員(右端)が学生を指導

アパレルのデジタル業務体験、学生の成長促す―。オンワードホールディングス(HD)が国際ファッション専門職大学と産学連携で取り組むアパレル分野でのデジタル人材育成。現在実施中のインターンシップ(就業体験)で、大学生が奮闘していた。ビジネスの最前線に携わった経験は、学生にとって将来の夢に向けた成長の糧となったようだ。

“配属先”の一つが、オンワードデジタルラボ(東京都港区)のD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)支援事業での電子商取引(EC)運営。商品の紹介記事の作成や出店する企業の資料集めなどを行い、業務をサポートしている。

参加した学生の一人は、地方の刺しゅう工場への進路を希望していたが、「もっと大きなくくりで、産地や地方の工場を発信していける立場になれたらいいなと思うようになった」と話す。別の学生は「積極的にコミュニケーションをとるようになった。積極性が身についた」と、変化を実感している。

オンワードデジタルラボの西森浩文副社長は学生の声などを踏まえ、「続けていく価値があると実感した」と話す。このデジタル人材育成の取り組みは2021年度が初年度で、次年度も続く。持続的な人材づくりが、業界の未来を切り開く力になる。

日刊工業新聞2021年12月29日

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