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スイッチング損失3割減らした「SiCパワー半導体」、鉄道車両向けにサンプル提供

日立パワーデバイスがサンプル提供へ

日立パワーデバイス(東京都千代田区、奈良孝社長)は、スイッチング損失を従来比約30%低減したフル炭化ケイ素(SiC)のパワー半導体モジュールを開発した。鉄道車両や再生可能エネルギー向けで、耐圧1・7キロボルト。2022年1月にサンプル提供を始める。

開発品は電力オン・オフのスイッチング動作を安定化するために複数のゲート抵抗を内蔵するとともに、独自設計した温度依存性の低いゲート抵抗を採用して高温時でも高速動作を可能にした。

サイズは100ミリ×140ミリメートルで、電流定格が900アンペア、1350アンペア、1800アンペアの3種類を用意。最高接合温度は175度C。価格は明らかにしていない。

日刊工業新聞2021年12月22日

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