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三栄メディシスが実証!「5Gオンライン診療」の最前線

三栄メディシスが実証!「5Gオンライン診療」の最前線

バイタルデータ計測器「Checkme」

三栄メディシス(京都市山科区、竹内仁史社長)は、第5世代通信(5G)を活用したオンライン診療支援の実証実験を行った。心拍数や血中酸素濃度などのバイタルデータを即時観察できる。従来の4Gで発生した遅延が5Gではなく、より患者の現状に即した対応が可能になる。高齢者や過疎地住民で医療機関への通院負担が大きい患者の需要を見込む。

バイタルデータ測定器「Checkme」とオンライン診療向け通信システム「PICORA」を使用。心臓リハビリテーションの遠隔指示や歯科治療の遠隔支援などで活用を見込む。心臓リハビリでは、患者のバイタルデータと映像を元に理学療法士が適切な指示を出せる。患者側も4段階の顔マーク表示で体感している負荷を申告できる。5人ほどまで同時訓練が可能。実験では訓練用自転車の指導を確認した。

歯科治療では、歯科衛生士がスマートグラスやスマートフォンなどで患者の口腔内映像やバイタルデータを伝送する。高齢者らの治療で、心拍数などを観察の上で負担の少ないタイミングでの治療がしやすくなる。

日刊工業新聞2021年12月16日

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