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ロボット部品の需要拡大を狙う。ジャノメダイカストが生産体制増強

ロボット部品の需要拡大を狙う。ジャノメダイカストが生産体制増強

ジャノメダイカストの加工設備。装置を拡充し需要増に対応する

ジャノメダイカスト(山梨県都留市、芳川敏雄社長)は、生産体制を増強する。2021年度内に4台のマシニングセンター(MC)を導入する。アルミニウムダイカストで製造したロボット部品に穴開けや面品位加工を施し、付加価値を高める。自動化ニーズの高まりでロボット部品の需要が広がる中、同社は21年度受注高を19年度比70%増と見込む。

ジャノメダイカストはジャノメの完全子会社で、国内の主要産業用ロボットメーカーを顧客に持つ。売上高に占めるロボット向けアルミダイカストの比率は、コロナ禍前の19年度に18%だったのに対し、21年度は同43%と大幅に増える見込み。

小ロットの大型鋳造から精密機械加工までを一貫して担うのが強み。本社ではダイカストマシン9機が稼働する。量産のダイカストマシンに比べ、加工時間を要する機械加工設備を拡充し、供給体制を強化する。機械加工設備は本社で5軸MCなど40台が稼働しており、新たに縦型MC3台と横型MC1台を導入する。総投資額は約6000万円。

ジャノメダイカストは試作向けの石こう鋳造から、金型を活用した量産向けアルミ・マグネシウムダイカストなどを手がける。圧力1250トンのダイカストマシンを導入済みでロボット部品の大型化に対応する。同装置により15キログラム程度の部品を鋳造可能だ。

同様の規模のダイカストマシンは自動車メーカーなどが所有するが、同社は数百から数千の小ロットにも対応することで差別化を図る。カメラによる自動良否判定システムなども構築中で、生産の自動化を進めている。

日刊工業新聞社2021年12月10日

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