日本電産の永守イズムが工作機械業界に吹かせる新風

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OKK本社(兵庫県伊丹市)

日本電産が工作機械メーカーの老舗、OKKを2022年1月に買収する。8月の三菱重工工作機械(現日本電産マシンツール)に続く買収だ。企業再生の“プロ”日本電産の参画は工作機械業界にどんな活力を与えるだろう

OKKは海外展開に出遅れるなど経営に課題を抱えていた。さらに、不適切会計問題もあり、企業価値が大きく低下していた。自主再建を断念し、提携先を求めていたところに、日本電産から声がかかった 

日本電産は永守重信会長自身が買収先の会長になり、徹底した経営改革に取り組む手法などで短期に業績改善を果たしてきた。OKK社員も今までの2倍、3倍もの早さで時間が進むと感じるだろう。OKKはモーターの精密加工技術をはじめ、脱炭素に向けた潜在力も強い。日本電産の車載モーター戦略の重要なピースとなり得る技術力がある

日本の主な工作機械メーカーは100社強に上り、さほど再編は進んでいない。中国メーカーの追い上げで苦戦を強いられる企業も出てきた

それでも経営次第でさらに企業価値が高まると示せれば、外部から資金を取り込みやすくなる。永守イズムが工作機械業界に吹かせる新風に注目したい。

日刊工業新聞2021年11月26日

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OKK 日本電産

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