新型コロナを不活化する水性塗料を量産化へ、新日本化研が売上100億円狙う

滋賀県立医科大学と共同開発

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抗新型コロナウイルス効果を訴求する建築外壁用水性塗料「アンチヴァイラルクリーン」(イメージ)

新日本化研(堺市堺区、新田祐己社長)は、滋賀県立医科大学と共同で新型コロナウイルスを不活化する効果がある外壁塗料「アンチヴァイラルクリーン」を開発した。水性塗料であり、建物内装にも使える。11月末に月産32トン規模で量産を開始。子会社のシンニッケンホールディングス(HD)と傘下の事業会社で施工を手がける。抗ウイルス効果の付加価値を訴求して、2022年度にも売上高100億円を目指す。

新型コロナウイルスの不活化は、抗菌・抗ウイルス効果のある酸化亜鉛を成分とした添加材「アンチヴァイラルガードα」を用いることで発揮される。新日本化研によると、先行他社の抗菌・抗ウイルス塗料は銀イオンや光触媒の機能によるものが多く、酸化亜鉛は他に例がないという。

滋賀県立医科大の伊藤靖教授が、塗膜表面に新型コロナウイルスのアルファ株を付着させて、1時間後に検出限界以下となったことを確認した。汎用塗料では同ウイルスの減少は見られなかった。

水性塗料を展開するのは同社では初。自社工場には対応設備がないため、社外に生産委託し、需要増に応じて量産規模を順次、拡大していく計画だ。水性塗料は溶剤系塗料に比べて作業性が良いものの、耐候性が不利なこともあり、これまで手がけてこなかった。

住宅1軒で16キログラム入りを5―10缶使う。価格は1缶当たり消費税抜きで8万5000円。専用の下塗り剤「アンチヴァイラルガード」と、ともに使う。

日刊工業新聞2021年11月25日

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