オール酸化物の全固体ナトリウム電池、負極にガラスで世界初の駆動

日本電気硝子が開発

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新開発の電池でスマートフォンを起動

日本電気硝子は、オール酸化物の全固体ナトリウム(Na)イオン二次電池を開発した。結晶化ガラスを用いた負極材を新たに開発し、すでに開発していた結晶化ガラス正極と固体電解質とを一体化。同社によると、負極にガラスを使った同電池の駆動に世界で初めて成功したという。小型・大型、特殊・汎用など幅広い用途を想定し、2025年ごろの製品化を目指す。

新開発した電池は、正極に鉄系結晶化ガラス、負極にNaリン酸塩系結晶化ガラス、固体電解質に酸化物セラミックスを用いた。これらを焼成するとガラスが溶けて一体化し、電極として機能する。出力電圧は3ボルトで、現行のリチウムイオン二次電池に匹敵する。

資源量が豊富なNaを活用でき、安定な物質である酸化物材料で構成されているため、クギなどが刺さっても発火や有害ガスが発生しない高い安全性が特徴。今後は他社との協業や電池メーカーに素材供給することも想定する。

日刊工業新聞2021年11月22日

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