全国でも珍しい、名古屋鉄道が市街地でドローン実証
名古屋鉄道は、名古屋市の南区と港区の同社営業路線内で、飛行ロボット(ドローン)による鉄道災害時の初動点検の実証実験をし、報道陣に公開した。市街地での地上の営業線でのドローン活用実証は全国でも珍しい。操縦士育成なども進め早期の実用化を目指す。
ロボット活用促進事業の一環として愛知県から受託した。台風通過後などの始発前に通常は列車や巡回で行う点検を、ドローンが送信する画像確認で代替する。
当日は、ドローンメーカーのプロドローン(名古屋市天白区)の点検用タイプを、秒速4メートルで駅間の往復2・6キロメートルを自動航行させ視認性などを確認した。支障物がある想定で、機体を接近させて詳細が把握できるかもテストした。
日刊工業新聞2021年11月18日