【決算一覧】明暗分かれる日産系部品メーカー。半導体不足で4社が下方修正

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日産の内田誠社長

日産自動車への供給が多い部品メーカー6社の2022年3月期連結業績は、4社が売上高や各利益段階の見通しを下方修正した。世界的な半導体の供給不足を受けた自動車の大幅な減産の長期化や、原材料価格の上昇が響く。部品メーカーの中には設備投資を計画より控える動きも出てきた。ただ、新型コロナウイルス感染症拡大を受けた前期と比べて業績は回復基調にある。

ユニプレス、河西工業、ヨロズ、パイオラックスが通期見通しを下方修正した。ユニプレスは各利益項目で前回公表値が黒字、河西工業は当期利益を除いて黒字だったが、今回の修正で全ての項目が赤字となった。

半導体など部品不足に伴う減産で、日産は9日に22年3月期の世界販売見通しを前回公表値比60万台減の380万台(前期比6・2%減)に引き下げると明らかにした。

生産計画がブレる状況が続き、部品メーカーの担当者は「最近は緩和されているものの、8―9月は完成車メーカーから示される生産見通しが日々変わっていた」と明かす。

上期で生産減に見舞われたほか、見通しは不透明であり、ヨロズは設備投資の計画を見直す方向。22年3月期は約92億円を投じる予定だったが、「70億円を切る位になりそうだ」(同社の担当者)という。

一方、ファルテック、アルファは通期見通しを据え置いた。ファルテックは期初から生産を保守的にみており、「5月の決算発表時点で、12月まで減産すると想定していたため」とコメントした。

21年4―9月期連結決算は、全社が増収増益か赤字幅が減少した。コロナ禍で世界的に経済活動が停滞した前年同期からは回復した。

日刊工業新聞2021年11月17日

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