半導体不足の苦境を乗り切るヤマハの一手、電子楽器・音響機器を設計変更へ

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半導体不足などで目標の約70%の出荷に留まるヤマハのAVレシーバー

ヤマハは世界的な半導体不足を受けて、電子楽器や音響機器の設計変更に着手する。代理部品や調達可能な半導体で生産できるように変更し、独自設計の音源LSI(大規模集積回路)などは生産を増やすよう調整する。半導体不足と物流の混乱、新型コロナウイルス感染拡大の影響による工場稼働減により、9月末で約400億円の受注残を抱えており、設計変更で生産できる品種を増やし受注残の解消につなげる。

半導体不足で家庭用音響・映像(AV)レシーバーが2021年4―9月期に目標の約70%しか出荷できないことなどが響き、オーディオ機器は前年同期比で減収だった。半導体の供給不足が続く中、電子楽器や業務用音響機器、会議システム用などの情報通信技術(ICT)機器などは堅調な需要が続いており、対応を急ぐ。

半導体は種類によって入手しやすいものとそうでないものがある。また電子楽器向けの音源LSIは汎用品ではなく、ヤマハと半導体メーカーによる設計品のため他社から調達が難しかった。

今後「半導体メーカーの生産能力増を期待する」(川瀬忍常務執行役)とするものの、「23年3月期も(調達は)厳しいと半導体メーカーに言われている」(同)だけに、設計変更などの自助努力で半導体不足の状況を乗り越えたい構えだ。(浜松)

日刊工業新聞2021年11月5日

キーワード
電子楽器 半導体 ヤマハ

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