初の「eパワー」搭載車投入、米州で「電動車」拡販狙う日産の戦略

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日産はブラジルでEV「リーフ」の取り扱い店舗を拡充する

日産自動車が米州で電動車の販売に力を入れている。ブラジルで電気自動車(EV)「リーフ」の取り扱い店舗を2021年度内に現状比6倍超の44店舗に拡大する。メキシコでは22年下期(7―12月)に独自のハイブリッド車(HV)技術「eパワー」を搭載したモデルを発売。北米と中南米地域で初めてeパワー搭載車を投入し、電動車需要に対応する。

ブラジルでは19年にリーフを発売。EV需要の高まりを受け、EV専用のアフターサービスが可能な店舗網を拡大する。同車を扱う店舗には充電器の設置も予定し、インフラ面での整備も進める。

一方、日産はブラジルの原子力エネルギー研究所(IPEN)と、バイオエタノールを燃料にして発電する個体酸化物形燃料電池(SOFC)を搭載した車両の研究や開発で6月に協定を締結。実用化に向けSOFCシステムの小型化などに取り組む。日産は16―17年に同国でSOFCを搭載した特別仕様車で試験走行を実施するなど、エタノール燃料の供給インフラが整う同国の事情に合わせた電動化にも取り組む。

メキシコでは米州初となるeパワーを搭載したHVの投入を決めた。搭載車種や生産体制は明らかにしていない。eパワーはエンジンを発電のみに使い、モーターで駆動する。EVのような加速性能などが特徴で日本を中心に販売が伸びる。海外ではタイを皮切りに中国や欧州でeパワー搭載車の展開を計画し、メキシコへの投入もその一環となる。

日産はEVとeパワー搭載のHVを電動車戦略の柱と位置付け、23年度までに世界で年100万台以上の販売を目指している。

日刊工業新聞2021年10月1日

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