丸紅情報システムズが取り扱い開始。金属3Dプリンター向け新材料の実力

  • 0
  • 1
「スタジオシステム2」で造形したチタン合金モデル。従来工程では難しかった細かな加工ができる

丸紅情報システムズは、米デスクトップメタル(マサチューセッツ州)の金属3次元(3D)プリンター「スタジオシステム2」向けのチタン合金新材料「Ti64」の取り扱いを始めた。独自の造形方式により、材料のロスを防ぎながら、複雑な形状の部品を容易に製作可能。Ti64は高強度、軽量、耐食性に加え、800度C近くの温度に耐えられる。強度対重量比が高く、軽い割に強い。部品の試作などの用途で航空宇宙、自動車、石油、ガス業界などに展開する。

金属とバインダー(のり)の混合物からできた材料を吐出し、一層ずつ積み重ねて造形する独自の「BMD」方式により、切削加工に比べ、複雑な形状の部品も容易に造形可能。材料の無駄をより少なくすることで、環境に配慮しながらチタン部品を、より手ごろな価格で生産できる。

メーカー純正材料のため、造形物を焼く時間や温度を専用ソフトウエアで一元管理できる。従来の方法で高強度などの特性を持つチタンを切削加工する場合、工具の摩耗や材料のロスが課題だった。

スタジオシステム2でTi64を扱う場合、バインダーを溶剤除去する「デバインダーステーション」と、局所排気装置の設置が必要になる。デバインダーステーションの大きさは幅740ミリ×奥行き570ミリ×高さ1020ミリメートル。デスクトップメタルは今後、デバインダーステーションを必要とせず、積層、溶融結合の2段階で造形が可能になるよう改良する。


【関連記事】 金属積層造形の技術はここまで進化している!

日刊工業新聞2021年9月10日

関連する記事はこちら

特集