鉱山車両で進む電動化・水素化。米キャタピラーは“ゼロエミ”トラック開発

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環境対応競争は激しさを増す(キャタピラーのダンプ)

米キャタピラーは環境関連の取り組みを加速する。豪英系資源大手のBHPと、ゼロエミッション(排出ゼロ)のバッテリー駆動の鉱山用大型トラックを開発する契約を結んだ。米エネルギー大手のシェブロンと、水素機関車のプロトタイプの実証実験を共同で行うことでも合意した。鉱山機械や鉱山トラックは車体が大きく、二酸化炭素(CO2)や排ガスの排出量も多い。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の観点から環境対応が求められており、世界事情を背景に電動や水素燃料関連の開発を進める。

BHPとの鉱山用トラックでは、キャタピラーが開発したゼロエミッション機器をBHPが活用するとともに、現場のユーザーが求める情報やテストプロセスの情報をキャタピラーへ提供し、早期開発を目指す。最終的にゼロエミッションマシンと、鉱山サイトをサポートするプロセス、関連技術、インフラの形成を狙う。

建機大手では日本のコマツも、BHPを含む世界鉱山大手4社と多動力源ダンプの開発で連携する計画を発表しており、囲い込み競争が激しくなる。

一方、キャタピラーとシェブロンとの協定では、キャタピラーの水素燃料機関車と関連する水素燃料インフラで実証実験を行う。水素の普及は燃料の供給インフラがカギになるだけに、鉄道を活用して実施時期を早める。

日刊工業新聞2021年9月10日

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