サイバーダインのリハビリスーツ、英国から大型受注した理由

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HAL腰タイプを装着した介護職員(英国民保険サービス〈NHS〉のサイトより引用)

サイバーダインは、身体装着型リハビリスーツ「HAL腰タイプ」について、英ハンプシャー州議会から長期大型契約を受注した。契約金額は約5億円で、同州内の介護施設にHAL腰タイプを計127台、5年間レンタル契約で段階的に納入する。HAL腰タイプを介護向けで海外に納入するのは今回が初めて。英国も日本と同様、介護負担と介護者不足が年々深刻になっており、今回の契約をモデルケースに他の欧州諸国にも売り込む考えだ。

HAL腰タイプの累計出荷台数は約1500台。大半が国内で、最近はマレーシアなどアジア向けに医療機器としての展開も始めているが少数にとどまっている。

HALはユーザーの腰に装着することにより、腰の負担や疲労感を軽減できる。英国は2025年までに6000人の介護者不足が見込まれる。介護施設で日本では1人の高齢者をヘルパー1人が介助する姿が一般的だが、欧州は腰痛負担防止のため2人以上のヘルパーが義務化され、これも介護者不足を招く要因になっている。HALを使えば2人の負担を1人に減らすことができ、財政面のメリットになる。

ハンプシャー州の介護施設で18年から実用性の検証を行っており、介護者の負担軽減効果が認められて受注に結び付いた。介護者不足は先進国共通の課題であることから「他の国へも売り込みたい」(宇賀伸二取締役)としている。

日刊工業新聞2021年9月7日

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