2輪車用先進運転支援システムの世界市場は3.8倍に。けん引する機能とは?
富士経済(東京都中央区、清口正夫社長)は、2輪車用の先進運転支援システム(ARAS)の世界市場について、2021年に20年比3.8倍の23億円、35年に同741.7倍の4450億円に拡大するとの予測をまとめた。車間距離制御システム「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」が市場拡大をけん引すると見込む。
ACC、衝突予知警報、死角検知、交通標識認識アシスト、照射範囲などを自動調整する「インテリジェントヘッドライト」を対象に分析。ACC、衝突予知警報、死角検知の搭載率について、21年はそれぞれ1%未満だが35年には4%前後になると予測している。
20年に伊ドゥカティがACCや死角検知を搭載した2輪車を発売した。ACCに関しては、川崎重工業などが既に採用している。富士経済は21年に衝突予知警報、24年ごろに交通標識認識アシスト、25年ごろにインテリジェントヘッドライトの2輪車への採用が始まると予想している。
日刊工業新聞2021年8月23日