ビール大手のノンアル増産、顕著になった業務用びんの拡大

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巣ごもり需要拡大で缶製品などビールの増産相次ぐ

ビール大手は8月にビール、ノンアルコールビールテイスト飲料を中心に増産する。ビールは2020年10月の酒税法改正以降、第三のビールからのシフトが進む。今月は缶商品を中心に前年同月比2―5割増産する企業が多い。ノンアルコールビールテイスト飲料は、新型コロナウイルス感染拡大で飲食店での酒類提供禁止が長引く中、7月の販売数量が同32%増となるなど需要が拡大しており、これに対応する。

キリンビールは「一番搾り」の缶商品を前年同月比約5割増産する。サントリービールは「プレミアムモルツ」や、糖質ゼロのビール「パーフェクトサントリービール」を中心にビールの缶商品を同約2割、アサヒビールも「スーパードライ」の缶商品を同約2割増産する。

7月は東京五輪の開催もあり、家庭での飲酒機会が増えたことや、酒税法改正以降の第三のビールからのシフトにより、ビールの出荷量は同4%増と拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大で行動規制が長引く中、巣ごもり需要が一段と拡大しており、ビールは家で飲む、というのが定着しているようだ。

一方、各社は飲食店での提供が拡大しているノンアルコールテイスト飲料も増産する。キリンは「零ICHI」のびんを同3割増産。零ICHIは7月の販売数量が同20%増と好調で、びんと缶を合わせて同約1割増産する。サントリーもノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」について、缶とびんを合わせた全体で同1割増産する。

ノンアルコールビールテイスト飲料は健康意識の高まりに加え、飲食店で酒類の代替として需要が伸びており、家庭向けの缶商品だけでなく、業務用のびんの拡大が顕著になっている。

日刊工業新聞2021年8月20日

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