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日産が13年ぶり全面改良した「フェアレディZ」。COOが示した自信

日産自動車は、人気のスポーツ車「Z(日本名フェアレディZ)=写真」を13年ぶりに全面改良し、2022年春に米国で発売する。排気量3000ccの6気筒ガソリンエンジンを開発して搭載。最高出力を400馬力に向上し、高い応答性などを実現した。価格は4万ドル(約440万円)前後。日本では今冬の発売を予定する。

日産のアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)は18日に米ニューヨーク市で開いたイベントで「(新型Zは)本物のスポーツカーであり、道路とのつながり、一体感を維持できる。最新のテクノロジーも搭載した」と自信を示した。

7代目となるZはボンネット部分が長く、1969年に発売した初代をほうふつさせるデザインを採用した。米国市場向けに仕様などに応じて2種類のグレードと、240台限定生産の特別仕様車を設けた。変速機は6速手動変速機(MT)と新たに開発した9速自動変速機(AT)から選択できる。

業績低迷を受け構造改革に乗り出した日産だが、スポーツ車をコアモデルと位置付け投資を継続している。新型車の投入でブランド価値の向上を図り、同社全体の販売台数の底上げにつなげる。

日刊工業新聞2021年8月19日

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