コマツの生産工場初のカーボンニュートラル、新工場の全貌
コマツは、林業機械子会社のコマツフォレスト(スウェーデン・ウメオ市)が新工場を完成し、生産を始めた。ウメオ市内に点在していた工場を1カ所に集約。生産工程と物流の最適化に加え、無人搬送車(AGV)を活用した自動けん引組み立てラインなど新生産技術により、従来比で3割の生産性向上を実現した。
新工場は敷地面積が約13万3000平方メートル、オフィス関連を含む建屋面積が約4万平方メートルで、投資額は約100億円。木材伐採機「ハーベスター」や集材作業車「フォワーダー」などを生産する。
さらに約1万9000平方メートルの太陽光パネル設置や、地熱を活用した暖房設備など再生エネルギー供給設備の導入で、コマツの生産工場として初めてカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を達成した。
コマツは2030年までに製品使用により排出される二酸化炭素(CO2)と、生産によるCO2排出量をいずれも10年比5割削減し、50年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げている。
日刊工業新聞 2021年 8月19日