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一段と強まる工作機械受注の回復度合い。主要企業たちの声

日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要7社の7月の受注実績は、前年同月比2・2倍の405億1900万円で8カ月連続の増加となった。中国のほか日本や欧米でも需要が伸びたことで、全社が3カ月連続で国内、輸出、総額すべてで増加となり、回復度合いが一段と強まっている。

牧野フライス製作所は、中国で電気自動車(EV)メーカー向けに横型マシニングセンター(MC)の大型受注を獲得。国内も事業再構築補助金の効果などで大幅に増加した。オークマは、受注総額が3カ月連続の100億円超え。国内は半導体製造装置関連を中心に受注が伸び、「補助金なしでも老朽化設備の更新などへの投資も増えている」(マーケティング室)という。

ツガミは総額が前年同月比2・7倍に伸びた。中国は「若干落ち着いてきたが依然好調」(同社幹部)で、日本と欧米も堅調に推移した。

芝浦機械は国内、輸出ともに同3倍以上の増加。国内では産業機械や発電関連向けに門型MCなどを受注し、事業再構築補助金の採択効果も見られたという。日本電産マシンツール(旧三菱重工工作機械、滋賀県栗東市)は、外需について「好調の中国以外の地域でも商談が具体化しており、今後の動きに期待したい」(事業戦略推進室)としている。

各社は今後も国内外ともに引き続き回復傾向を見込む。一方で、半導体など部品・部材不足の懸念も高まっている。オークマでは、まだ直接的な影響は出ていないものの、「今後も(不足の状態が)長引くようであれば心配だ」(マーケティング室)とみる。


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日刊工業新聞2021年8月12日

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