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アスリートに欠かせない!アミノ酸の魅力とは

おすすめ本の抜粋「今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいアミノ酸の本」

プロテインで不足しがちな栄養素を補給

 

運動量が極めて多いアスリートは、一般の人(男性)で推奨されているタンパク質摂取量(60g )の1.5〜2倍を摂取する必要性が指摘されています。このような大量のタンパク質を三食(朝食・昼食・夕食)のみから摂取することは容易ではなく、そのため、食事と食事の間に不足しがちな栄養素を摂るための食事である「補食」として、プロテイン製品が幅広く活用されています。これら製品中のプロテインは主に、牛乳から作られるホエイや大豆などから作られており、トレーニングと組み合わせることでより効率良く筋肉量を増やすことや理想の体作りに役立つため、アスリートからスポーツ愛好者まで幅広く利用されています。

 

プロテインは体内で分解されて、最小単位になったものがアミノ酸です。プロテインはそのままでは体の中へ吸収できず、消化器官の中で消化酵素の働きを受けて摂取してから数時間ほど後に、ほとんどすべてがアミノ酸に分解されるのです。

 

体作りを行う上で、運動によってダメージを受けた筋肉を、運動後にできるだけ速やかに修復することが重要だと言われています。一方、運動中あるいは運動直後において、体の中の血液は筋肉をはじめとした全身の臓器の高い需要に応じて集められるため、消化器官には十分な量の血液が行かず、消化吸収に時間を要することがあります。こうしたことから、消化の手間がかからず素早く吸収することができるアミノ酸を、運動直後の最も大切なタイミングで摂取して筋肉の修復に役立てることは、体作りにとって非常に効果的であるとされています。

 

また、プロテインのカロリー摂取は1回分として100kcal強となりますが、アミノ酸のそれはごくわずかです。このことから、体脂肪の増加を心配することなく体作りを行いたい場合、アミノ酸はより適した食品形態と言えるかもしれません。

(「今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいアミノ酸の本」p.118-119より一部抜粋)

<書籍紹介>
体の大部分を構成する「アミノ酸」。人間が生命を維持するためには、必要不可欠な成分である。アミノ酸に関する研究開発は日々進み、新たな特性や活用方法が発見されている。本書では、歴史から特性、応用分野、未来に期待される技術など、アミノ酸に関する内容を総合的にやさしく紹介する。

書名:今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいアミノ酸の本
編著者名:味の素株式会社
判型:A5判
総頁数:160頁
税込み価格:1,650円

<執筆者>
味の素株式会社
http://www.ajinomoto.com/jp/

<販売サイト>
Amazon
Rakuten ブックス
Yahoo!ショッピング
日刊工業新聞ブックストア

<目次(一部抜粋)>
第1章 アミノ酸って何
タンパク質を作るアミノ酸「いのちのもと『アミノ酸』」/アミノ酸が体を作る「タンパク質の消化吸収と再合成」/アミノ酸の構造「形が性質を決める」

第2章 アミノ酸はどうやってできる
アミノ酸を生産する方法「種類によって様々な方法がある」/発酵法でアミノ酸を作るには「アミノ酸を作るコリネバクテリウム細菌」/発酵法によるアミノ酸生産「微生物を利用した新産業」

第3章 アミノ酸と食・栄養
うま味の相乗効果「世界の料理で使われてきた、料理をおいしくする仕組み」/うま味を用いて上手に減塩「「うま味」は、5基本味の1つ」/グルタミン酸は健康な食生活を支える?「満足感の付与」

第4章 アミノ酸と健康
免疫システムを維持するアミノ酸「グルタミン、アルギニン、システインとテアニン」/睡眠とアミノ酸「グリシンで質の高い睡眠を」/アミノ酸でアルコール分解「二日酔い予防」

第5章 アミノ酸と美容
肌のうるおいとアミノ酸「肌状態の改善には保湿が重要」/肌を守るアミノ酸「アミノ酸は複数の手段で体を守る」/美白とアミノ酸「肌の色もアミノ酸で作られる」

第6章 アミノ酸とスポーツ
スポーツアミノ酸BCAA「BCAAのスポーツ時の効果」/持久力向上「アミノ酸の補給で疲れにくく楽しくスポーツを」/疲労・筋肉痛を回復「アミノ酸の補給で疲労を素早く回復」

第7章 アミノ酸と医療
アミノ酸で「がん」を見る「新しいタイプのがんの早期発見技術」/アミノ酸のみで設計された栄養輸液「アミノ酸輸液」/クローン病と成分栄養剤「タンパク源をアミノ酸とする栄養剤」

第8章 アミノ酸利用の広がり
アミノ酸による途上国の栄養改善「“KOKO Plus”によるガーナでの栄養改善の取り組み」/細胞培養用培地「先端バイオ医薬品の製造や再生医療用細胞の培養への利用」

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