伊藤園と新会社。静岡の中小企業が麦茶殻を利用した軽量パレット原料を生産

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セルロースナノファイバーの粉砕装置

西光エンジニアリング(静岡県藤枝市、岡村邦康社長)は、セルロースナノファイバー(CNF)関連事業を拡充する。伊藤園と新会社を設立し、麦茶殻を利用した環境配慮型の輸送用軽量パレットの原料や金型の生産を年内に始める。2022年に稼働予定の新本社工場では原料となるCNF濃縮品の生産体制を増強する。マイクロ波減圧乾燥機の技術を軸にしたCNF関連事業に経営資源を集中投下し、事業領域を拡大する。

新会社はSI樹脂産業(同牧之原市)で、資本金2000万円。伊藤園が90%、西光エンジニアリングが10%を出資。社長には岡村社長が就任した。伊藤園の麦茶工場の遊休跡地を活用する。人員は新規に2―3人を採用する予定。

輸送用軽量パレットの原料は、CNFと麦茶のそれぞれの繊維をポリプロピレン(PP)と混合して製造する。伊藤園が乾燥したCNFを提供。西光エンジニアリングはCNF粉砕機を担当する。原料はパレットメーカーに供給し、従来のポリプロピレンに比べ、軽量な輸送用パレットに成形する。パレットは流通業者に販売する。

22年稼働予定の西光エンジニアリングの新本社工場は、現在の本社工場を建て替える。延べ床面積250平方メートルを予定。

これまでにマイクロ波減圧乾燥法を応用し、CNF溶液を成分変化なく、短時間で濃度30%まで濃縮可能にしている。新本社工場ではCNF濃縮品の増産とともに、量産技術の研究開発を進める。

西光エンジニアリングはマイクロ波減圧乾燥機の技術を軸に、農商工連携などを通じて事業領域拡大を推進。コロナ禍にあっても、20年10月期は過去最高の売上高を計上した。

日刊工業新聞2021年8月5日

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