好調続く電子部品世界出荷額。今後の需要に影響及ぼす懸念点
電子情報技術産業協会(JEITA)がまとめた日本メーカーによる5月の電子部品世界出荷額は、前年同月比39%増の3250億円だった。9カ月連続で前年実績を上回った。スマートフォン(スマホ)や自動車向けの需要が高水準で、コンデンサーなどを中心に高い伸びが続いている。ただ足元では中華圏スマホメーカーが半導体供給不足などを理由に生産調整を実施している。同様の動きが欧米にも広がれば、今後の電子部品需要にも影響を及ぼす可能性がある。
コンデンサーが同40%増の1171億円だったのをはじめコンデンサーと組み合わせて電流の波をなだらかにするインダクターも同50%増の238億円。内蔵カメラのピント調節部品であるアクチュエーターは同43%増の193億円だった。
日刊工業新聞2021年8月2日