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首都圏マンション販売はコロナ前に回復。郊外も人気上昇

2021年上期は前年比77%増

不動産経済研究所が発表した2021年1―6月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)マンション発売戸数は、前年同期比77・3%増の1万3277戸となり、コロナ前の19年上期(1万3436戸)並みの1万3000戸台に回復した。マンションの売れ行きは好調に推移している。7―12月は1万9000戸を見込み、通年で2年ぶりに3万戸台を回復する見通しだ。

1―6月は前年に1回目の緊急事態宣言で販売が低迷した反動から、全エリアで前年同期を上回った。1戸当たりの平均価格は前年同期比3・9%減の6414万円、1平方メートル当たりの単価は同6・7%減の96万2000円と、価格、単価ともに9年ぶりに低下した。高額物件の多い23区のシェアが43・8%(20年は51・3%)と、50%を割り込んだことが価格を押し下げた。

同研究所は「23区の人気が継続する中、郊外の人気も上がり、マンション販売は好調」(松田忠司企画調査部主任研究員)と分析している。

日刊工業新聞2021年7月20日

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