セコムが開発、AI・5Gを活用した巡回警備ロボットの実力
セコムは、人工知能(AI)や第5世代通信(5G)など先進技術を活用した巡回警備ロボット「cocobo(ココボ)=写真」を開発、2021年内に発売すると発表した。AIによる画像分析でナイフを持った人を検知し、5Gでリアルタイムに防災センターに通知できる。単体売りではなく、人を含めた警備サービスの一環として警備員1人分よりは割安な価格で提供する。空港や大規模商業施設などでの利用を見込む。
新しい警備ロボットは、幅700ミリ×奥行き1200ミリ×高さ1250ミリメートル、重さ約160キログラム。従来の巡回ロボットは画像を防災センターに送り、人が画像を分析していたが、新製品はAI搭載でロボット自体が画像を分析する。デザインは、家族型ロボットで定評のあるznug design(ツナグデザイン、東京都杉並区)の根津孝太氏が担当した。最大時速6キロメートル、約12キロメートル(3時間)走行可能。不審者を発見した場合、遠隔操作でロボットから煙を噴射して威嚇できる。
日刊工業新聞2021年6月11日