総投資額は40億円。デンヨーが非常用発電機の新工場建設へ

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佐賀県唐津市にある子会社ニシハツの工場

デンヨーは非常用発電機(防災用)の生産能力を増強するため、佐賀県唐津市に新工場を建設する。2023年度完成を目指す。同市内にある製販子会社のニシハツの現工場が手狭と老朽化で増産が難しいと判断。近隣に工場用地を確保し、新拠点完成後に全面移転する計画だ。年産能力を3―4割引き上げる方針で、業界首位のヤンマーエネルギーシステムを追い上げる。ニシハツとしては40年ぶりの工場新設となる。総投資額は土地を含み約40億円を見込む。

デンヨーは主力のエンジン発電機で約4割を占める非常用発電機のうち、防災用をニシハツで生産している。東日本大震災、北海道胆振東部地震などの大規模災害を契機に堅調な需要が続くが、ニシハツはフル稼働状態で一時は受注止めを実施したこともあった。現工場は拡張余地がなく建て増しを繰り返したことで効率化も難しいため、新工場移転を決断した。

新拠点予定地として現工場から約3キロメートルの位置に2万2000平方メートルの敷地を確保。土地造成を行い、22年に着工予定。工場棟の詳細は明らかにしていないが、自動化ラインを導入するなど高効率の生産体制を構築する方針だ。現工場の跡地利用は未定としている。

デンヨーは非常用発電機では防災用と一般停電用を合わせて、国内シェア約2割で業界2位。シェア約4割で首位のヤンマーには水を空けられているが、新工場の稼働により、追い上げる。21―23年度の新中期経営計画では23年度売上高で20年度比10・9%増の610億円を目指す。国内では建設業界向け発電機が伸び悩む中で、非常用発電機を成長エンジンとする。

日刊工業新聞2021年6月9日

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