LGBT顧客専用のオーダースーツ専門店が千葉に誕生

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LGBTフレンドリー企業マニュアルを読み合わせる井出社長と社員

シーアールエー(千葉県佐倉市、井出俊信社長)は、LGBT(性的少数者)の顧客専用のオーダースーツ専門店「ファブリックレインボー」を千葉県船橋市にオープンした。ジョブレインボー(東京都渋谷区)が提供するマニュアルに基づいて社員教育を施したほか、2時間単位の完全予約制でプライバシーを保護する。将来は全国主要都市に展開するほか、新型コロナウイルス感染症の収束後には世界から客を受け入れたい考えだ。

LGBTへのオーダースーツづくりは2016年から開始。現在、佐倉市の店舗には毎月6―8人のLGBTの人が訪れる。シーアールエーでは専門店設置で来店者が増え、事業の採算が合うと見ている。出店コストも抑制した。

新店舗は、来店しやすいようにさまざまな業種が入居するオフィスビル内に開設。ワイシャツやネクタイ、ポケットチーフ、靴など「スーツ周りの商品をワンストップで提供する」(井出社長)ことで、トータルコーディネートを可能にする。

店舗開設にあたり社員教育を先行してスタートしており、LGBTの就職を支援するジョブレインボー(東京都渋谷区)が提供する「LGBTフレンドリー企業マニュアル」を、毎朝、井出社長を含めて全社員で読み合わせる。半年ごとに研修も受講している。

同社がLGBTへの対応を始めたのは上司にカミングアウト(告白)した従業員が、アウティング(暴露)により自殺した事件が社会問題化したのがきっかけ。井出社長は「オーダースーツを通して役に立ちたい」と事業を通じて支援することにした。

新店舗について「安心して何でも話せる環境にし、悩み事なども聞きながら、じっくり時間をかけて対応する」(同)としている。

日刊工業新聞2021年6月1日

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