京都銀行が新設したデジタルサービス拠点の全貌。アバターが中小のDXを助言
京都銀行は京都市左京区で、31日に開設した同行初のデジタルサービス拠点「京銀デジタルコネクト左京=写真」を公開した。スマートフォン向けアプリケーションやインターネットバンキングを体験・学習できるほか、ウェブセミナーなども同拠点から発信し、中小企業のデジタル変革(DX)も後押しする。銀行の窓口業務は行わず、非対面サービスを担当する部門のスタッフ3人を配置する。
店内のデジタルサイネージに映るアバター(分身)を通して行員が対応。アバターへの顧客の反応なども検証する。資産運用などについて、応接室で本部の専門スタッフとリモートで個別相談できる。個人や事業者向けで多様なウェブセミナーを開き、コロナ禍が落ち着けば同拠点とウェブのハイブリッド開催も行う。近くには京都大学などがあり、大学発ベンチャーと事業者のウェブマッチングなどの支援も検討中だ。
コロナ禍での社会活動制限もあり、同行のアプリやネットバンキング利用者は想定以上に伸びているという。
日刊工業新聞2021年5月31日