会社の休日に太陽光で蓄電しEVに供給するシステム。正興電機が法人向けに受注開始
正興電機製作所は、ソーラーカーポートとハイブリッド蓄電システムを組み合わせたパッケージシステムの受注販売を事業所や法人向けに始めた。休日に蓄電した電気を余すことなく電気自動車(EV)に使え、再生可能エネルギーを有効活用できる。
発売したのは、電圧200ボルトの普通充電器1基を設置した従業員向け8台用と、出力50キロワット急速充電器1基を設置した来客者向け16台用の2種類。価格は8台用が約600万円(消費税込み)。16台用が3500万―4000万円(同)。12月までに8台用50セット、16台用10セットの受注を見込む。
工場屋根に太陽光パネルを設置済みでパネルの設置場所を探している事業者に駐車場の屋根も利活用してもらう。使用する太陽光パネルは両面受光型で発電効率を向上させた。
8台用の蓄電池容量は10・24キロワット時。出力5・5キロワットの太陽光パワーコンディショナー(電力調整装置)3台付きで、従業員向けEVを5―6時間で利用可能な状態に充電する。16台用の蓄電池容量は215キロワット時。EV3、4台を急速充電できる。
日刊工業新聞2021年5月24日