系統電力に依存しないゼロ・エネルギー・ハウス向け電源システムの仕組み

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HEMSを利用して性能の実証を進めると同時にシステムを販売する

ACDC(福島県桑折町、菊池吉浩社長)は太陽光発電(PV)と電気自動車(EV)、蓄電池を組み合わせ、系統電力を使わないゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)向けの独立電源システムの販売を始めた。価格は800万円程度で福島県桑折町にショールームとして1棟を完成し、実証と並行して販売する。すでに本社および支社に同様のシステムを導入しており、3カ所のシステムを活用した仮想発電所(VPP)の実証も行う。

完成した住宅への導入にあたって「福島県自家消費型再生可能エネルギー導入モデル支援事業」の採択を受けた。システムはPV(発電容量14キロワット)、蓄電池(蓄電容量14キロワット時)、EVを組み合わせて充放電する。パワーコンディショナーの容量は5・5キロワット。EVはPVの電気のみで充電し、家屋の消費電力に追従してPV、EVで電力供給する。

系統からの電気に依存せず、発電した電気は全て自家消費する。系統に接続している場合、停電時は10秒後に蓄電池による電力供給に切り替わる。家庭用エネルギー管理システム(HEMS)を利用して性能の実証を進めると同時にシステムを販売する。

ACDCは支社にPV、リチウムイオン二次電池、EVを設置した独立電源システム、本社に4キロワットのPVと3キロワットのパワコンを設置した電源システムを設置して実証を続けている。

今後はこの三つを活用したVPP事業で、ネットワーク通信において統一した時間軸で一元管理するシステムの実証を始める。

菊池社長は「3電源でのVPP利用を第1ステップにして、分散型電源によるエネルギーの地産地消システムを有機的に連携したエネルギーの面的利用へと拡充していきたい」としている。

日刊工業新聞2021年5月17日

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