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ヤマハ発動機が業績予想を上方修正した理由

ヤマハ発動機が業績予想を上方修正した理由

ヤマハ発動機フェイスブックページより

ヤマハ発動機は2021年12月期連結決算予想を上方修正した。アウトドアレジャー需要を背景とした2輪車や船舶の販売増、高価格帯モデル拡販で、売上高は2月公表値から350億円増の1兆7350億円(前期比17・9%増)、経常利益が同250億円増の1350億円(同54・0%増)とした。

2輪車は同社の新興国最大市場であるインドネシアを含め回復基調。ただインドはコロナ禍で2輪車工場を15―31日休止する。再開時期は未定だが「保守的にリスクを見積もった」(大川達実取締役常務執行役員)とした。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

21年1―3月期は増収増益。中国やタイなどアジアで2輪車出荷が大幅増で、新興国2輪車が96億円の営業増益要因となった。先進国の2輪車もパーソナル移動やオフロードの需要増で増収。「コンテナ不足による欧州での販売遅延がなければ黒字転換の可能性が高かった」(野田武男執行役員)とした。

日刊工業新聞2021年5月

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