M&Aを積極化するリンナイ。米国のガス給湯器市場に勝機

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米子会社リンナイアメリカは、主力のガスを使う瞬間式給湯器が貯湯式に比べて省エネルギーで設置が容易な点を訴求している

リンナイは米国市場で給湯器の販売を拡大するため、M&A(合併・買収)を積極化する。同社が主力とするガスを使う瞬間式給湯器は米国市場全体の1割程度だが、米国で主流の貯湯式に比べて省エネルギー効果が高く、需要が拡大傾向にある。貯湯式からの買い替えが進むにつれ、将来的に瞬間式の市場規模は現在の約4倍の年間290万台規模になることが見込まれている。製品開発と販売網構築の両面から事業体制を拡充し攻勢をかける。

M&Aを検討する専門チームを米国子会社のリンナイアメリカ(ジョージア州)に立ち上げた。現地企業の組織や技術の買収を通じ、米国市場向け製品開発や販売エリアを拡大する。想定する投資額は明らかにしていない。リンナイの米国事業の売上高は全体の約10%の331億円(2020年3月期)。米国での販売実績は33万台で、市場シェア4割を占める首位。

さらなる事業強化に向けて、20年4月にリンナイアメリカの増資を行い、新工場のグリフィン工場(ジョージア州)の建設に着工。年産規模は20万台の計画で、22年1月の稼働を目指している。

リンナイと同様に瞬間式給湯器の米国展開を重点領域とするノーリツは、19年に52億円を投じ、現地のガス・石油ボイラメーカーを買収するなど事業拡大を進めている。

日刊工業新聞2021年5月12日

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リンナイ M&A

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