学生の進路選択の主体性を育てるキャリセンターの“早稲田大学らしさ”

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写真はイメージ

専門の教育以外で学生の人間的な成長を支えるのは、職員だと意識する早稲田大学。40超のプログラムからなる「みらい設計」を通じて、学生の主体的な進路選択の意識を育てているキャリアセンターの塩月恭課長に“早大らしさ”を聞いた。(聞き手=編集委員・山本佳世子)

―学生の好奇心に応じて地域や世界、産業を体感するみらい設計がユニークです。
 「例えば地域連携ワークショップで学生は活躍する先輩の話を聞いて地域を訪問し、課題解決する活動を職員の支援で行う。低学年のうちから社会や職業を考え、自己アピールできる独自のテーマに育てていける」

塩月恭課長

―就職活動の手法も変化しています。
 「履歴書による自己アピールが動画エントリーに置き換わったり、求職者情報を見て企業がアプローチするダイレクトリクルーティングが増えたりしている。IT企業や大企業の動向から、我々は『新卒一括採用は数年内に終わる』とみている。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、学生の安定志向も『変化可能な柔軟な企業へ』となっている」

―データサイエンス(DS)教育を早くに始めました。
 「一連の科目履修に基づく認定制度を今春から始め、修了証は就職活動でも活用できる。政治経済、商、文学部でも『DSは使える』とみる学生が出ている。単位化可能なDSのインターンシップ(就業体験)もあり、本学の強みにしていきたい」

日刊工業新聞2021年4月27日

COMMENT

山本佳世子
編集局科学技術部
論説委員兼編集委員

教員は専門分野の教育をてがけ、幅広い意味での人材育成は職員が手がける、という早大職員の明確な意識に感心した。実際、私立大学のさまざまな面での強さは、職員の優秀さで決まると実感している。加えて「新卒一括採用は数年内に終わるとみている」との発言は、採用・就活の世界に詳しくない人間にとっては驚きの発言ではないか。この点は今後の取材テーマとしたい。

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