870億円を米国工場に投資するトヨタ、どんな新型車を生産するの?
「トヨタ」と「レクサス」ブランドの大型SUV
トヨタ自動車は米インディアナ州の完成車工場で8億300万ドル(約870億円)を投じ、新型のスポーツ多目的車(SUV)2車種を生産する。「トヨタ」ブランドと高級車ブランド「レクサス」で各1車種を発売する。新型車の詳細や発売時期は明らかにしていない。
新たな生産設備を導入し、1400人を新規雇用する。同工場ではミニバン「シエナ」などを生産し、生産能力は年42万台以上。新型車は3列シートの8人乗りとなり、ファミリー層を中心に伸びている大型SUVの需要を取り込む。トヨタは2車種が「多様な電動車のポートフォリオに加わり、世界で2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標に一歩近づく」としている。
2車種は特定の状況下で手放し運転ができる自動運転機能や、遠隔駐車機能などを搭載する。トヨタは北米で4月以降の16カ月間に、新型車や刷新モデルなど25車種の発表を予定する。このうち2車種は電気自動車(EV)、1車種はプラグインハイブリッド車(PHV)で、半数近くがセダンになるという。