欧州市場狙う「すしロボット」の実力

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欧州の巻きずしは米飯シートを具材に巻くスタイルが多い

鈴茂器工は欧州市場向けに、すし用米飯シートロボット「SVS―FCA」を開発した。欧州の巻きずしは日本と異なり、米飯のシートを海苔(のり)代わりに卵焼きなどの具材に巻くスタイルが多い。この米飯シートを均一の厚さに作るロボットで、毎時1200枚程度の生産能力がある。輸送費を含まない、日本からの輸出価格は150万円程度。5月にイタリアで開く食品見本市に実機を出展し味をPR。代理店経由で欧州各国へ売り込む考えだ。

同ロボットは炊いたすし飯をバラバラにほぐした後、ローラーにかけてシート状に成形する。卓上サイズで色はダークブルー。

欧州の米食はリゾットやパエリアなど日本の調理法と異なり、コメもパラパラした品種が主流。このため日本米の感覚で米飯シートを作ると、厚さがふぞろいで粒もまとまらず、所々に穴が開いてしまうこともある。そうしたコメでも均一な厚さのシートを作れるように、炊飯で長年培った技術を生かしてローラーの加圧制御やすし飯のほぐし方などを工夫した。

欧州ではホテルのチェーン化が進んでおり、そこへ卸しているすしチェーンなどに販売する。ロシアや英国などでも拡販する。

日刊工業新聞2021年4月27日

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