半導体製造装置向け大型部品の受注拡大を狙うキョーユー、5面門型MC増設
大型部品の生産能力20%増
キョーユー(宮城県美里町、畑中得実社長)は、本社大型部品加工棟に5面加工門型マシニングセンター(MC)を1台増設した。半導体製造装置の大型部品などの受注拡大を狙う。生産設備の増強や集約を進めて、大型部品の生産能力を現状比で約20%高める。投資額は約8000万円。
増設したMCの長尺大型部品加工に優れた特徴を生かし、受注が好調な半導体製造装置に加えて、大型省力化装置のべースなど、高精度な長尺大型部品の生産体制を強化する。
大型部品加工棟への生産設備の集約を推進して生産効率や管理体制を向上。設計から製造、検査、出荷までを一貫体制で対応できる量産工場とする。
畑中社長は、「自動車や第5世代通信(5G)関連の半導体需要は今後も拡大していく」としており、受注増加に対応する継続的な設備投資を実施していく。
日刊工業新聞2021年4月23日