ニュースイッチ

英語論文20ページを1分で自動翻訳、AIベンチャーが新サービス

英語論文20ページを1分で自動翻訳、AIベンチャーが新サービス

英語論文の自動翻訳AIサービス「1paper」の参考画面

ファイマテクノロジー(名古屋市中村区、土屋太助社長)は、英語論文の自動翻訳人工知能(AI)サービス「1paper(ワンペーパー)」を公開した。

技術開発や研究の情報収集で必要となる論文の多読をサポートする。価格は月額20万円(消費税込み)。製造業や製薬会社の研究職向けに、年間10社への導入を目指す。

ワンペーパーは英語論文のPDFデータを読み込み、自然な日本語に翻訳する仕組み。数式も文字化けすることなく、翻訳することができる。

翻訳時間は20ページの論文の場合、およそ1分間。また、翻訳した論文データは、米マイクロソフトのビジネスソフト「ワード」で提供する。

「ベータ」版を公開したところ、学生や研究機関から約100ユーザーを確保。500人限定で、無料トライアルを実施している。近く正式版を公開予定。今後も一般利用者向けに月間5論文まで、月額4500円(消費税込み)で提供する。

ファイマテクノロジーは2020年設立のAIスタートアップ。士業向けサービスやデジタル変革(DX)コンサル業を手がける。

日刊工業新聞2021年4月5日

編集部のおすすめ