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2割省スペースの物品自販機、コロナ禍で小売店の常設狙う

富士電機は、設置面積を従来比で2割削減した物品自動販売機「マルチ君=イメージ」を発売した。新型コロナウイルス感染拡大により小売店などの時短営業が常態化する中で、営業時間外での商品販売ニーズが高まっている。小規模店舗でも設置しやすい省スペース型を売り出す。価格は個別見積もりで、2021年度の販売目標は1500台。

発売した物品自販機は商品収納方式としてエレベーターのようなマルチラック構造を採用し、収納品のサイズ・重量に柔軟に対応。食品や衛生用品など最大10種類・220個の商品を販売できる。

新製品は高さ1830ミリ×幅745ミリ×奥行き756ミリメートルと小型化した。冷蔵と常温を切り替えられる。断熱材使用と雨水対応により、業界で初めて屋外設置を可能にした。また、商品選択ボタンを集約したことで、前面にある商品ディスプレーの自由度も増した。

日刊工業新聞2021年3月31日

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