29年ぶりに引き渡された音響測定艦、防衛省の狙い
3隻体制で周辺海域の防衛を強化
三井E&S造船の玉野艦船工場(岡山県玉野市)で防衛省向け音響測定艦「あき」を引き渡された。音響測定艦の建造、引き渡しは1992年の「はりま」以来、29年ぶり。防衛省は2隻から3隻へ体制を拡充し、周辺海域の防衛を強化する。
今回引き渡した、あきは「ひびき」型音響測定艦の3番艦となる。2隻をつなぎ合わせたような双胴船で、基準排水量2900トン、全長67メートル×幅29・9メートル×深さ15・3メートル。海中えい航型ソナーのSURTASS装置やヘリコプター発着甲板などの主要設備を備え、船や潜水艦、海流などの音響情報を収集する。建造費は約226億円。