製紙機械もIoT化!紙の脱水に使うフェルトを計測するシステム

IHIフォイトペーパーテクノロジーが展開

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フェルトの水分などを測定する機器

IHIフォイトペーパーテクノロジー(東京都中央区、野上哲彦社長、03・6221・3100)は、製紙機械のIoT(モノのインターネット)化に乗り出す。紙の脱水に使うフェルトの状態を計測するシステムを投入し、日本製紙のグループ会社から受注した。フェルトによる水分の吸収量を管理し、製紙の品質確保に向けてフェルトの交換時期などを把握しやすくする。2023年度(24年3月期)以降に年間4件の受注を目指す。

IHIフォイトペーパーは、ドイツの製紙機械大手で株主のフォイトペーパーの技術を活用したフェルト計測システムを日本で展開する。製紙工程の中核設備である抄紙機に、水分センサーなどを搭載した機器を取り付けて、高速で動くフェルトの水分などを計測する。収集したデータをグラフ化や色分けなどで分かりやすく見える化する。

製紙工場では手動計測が主流だが、作業者の危険性が高く、常時測るのが難しいという。日本製紙クレシア(東京都千代田区)の東京工場(埼玉県草加市)向けに受注し、8月ごろに稼働する予定。家庭紙の製造工程に導入し、作業者の安全性向上やIoT化を後押しする。

人手による計測を自動化できるほか、フェルトをならす時間の削減効果も見込んでいる。今回の受注をテコに、データを活用した生産性の向上に対応する。

製紙業界ではティッシュペーパーなどの家庭紙の需要が堅調。生産効率や品質を高めるための投資も予想され、IoT化のニーズを開拓する。

IHIフォイトペーパーにはIHIが51%、フォイトペーパーが49%出資している。

日刊工業新聞2021年3月4日

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