日銀が始めた地域金融機関支援に対する違和感の正体
日銀は1日、地方銀行など地域金融機関支援のための特別当座預金制度を始めた。経費削減や経営統合に取り組むことを条件に、日銀に預ける当座預金の金利を年0・1%上乗せする。2022年度までの3年間の時限措置。
地銀のほか、信用金庫、信用組合、労働金庫、農・漁協も中央機関経由で利用できる。経費削減は、OHR(経費率)を19年度実績比で一定以上引き下げることが条件。経営統合は、23年3月末までに合併や経営統合、連結子会社化を機関決定することが条件。
OHR改善の場合、日銀が各年度の条件達成を確認してから1年間金利を上乗せする。経営統合の場合、日銀が条件達成を確認してから3年間金利を上乗せする。
日刊工業新聞2021年3月2日