ロールス・ロイスから次世代航空機エンジン部品を受注した愛知の実力企業、強みは何だ?

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ロールス・ロイスのエンジン(ハノーバーメッセ2016会場)

アイコクアルファ(愛知県稲沢市、樋田克史社長)は、英ロールス・ロイスから航空機用次世代ジェットエンジンの試作部品を初受注した。三光製作所(愛知県あま市)との共同受注になる。3月末に初納入し、2023年までに5セットを納入する予定。今回の実績を足がかりに国内航空機メーカーへの売り込みを強化し、航空機部品事業の拡大を目指す。

受注したのはジェットエンジンの中圧コンプレッサーに使われる、円盤状のローターディスクと羽根を一体加工した部品「ブリスク」。ロールス・ロイスが25年以降の実用化を目指す次世代エンジン「ウルトラファン」の試作機に採用された。高い精度や品質が要求される回転体で、同エンジンの試作機に部品が採用された日本メーカーは初めてという。

主に前加工となる円盤部分の切削加工を三光製作所が、羽根の切削や磨き加工などをアイコクアルファが手がける。直径1メートル規模のディスクに厚さ数ミリメートルの羽根が付いたブリスクは形状が複雑で、特殊な素材を使い加工難度が高い。両社の高い加工力が評価された。

現在、アイコクアルファの航空機部品事業は売上高の1割に満たない。コロナ禍で航空機業界は大きく打撃を受けているが、今回の採用実績を国内航空機メーカーとの取引拡大につなげる考えだ。樋田社長は「航空機産業が回復した際には、技術力を武器に事業拡大を目指したい」と力を込める。


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アイコクアルファの加工現場

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