神奈川県は１０日、県の支援で汎用５指型ロボットハンドが商品化されたと発表した。ダブル技研（神奈川県座間市）が開発したもので、人間の手や指の微妙な構造を分析し、工学的に模倣した独自の構造を応用した。

１個のモーターで動く「Ｄ―Ｈａｎｄ（ハンド）５ＰＴ＝写真」と、各指と手のひらにモーターを載せた「同５ＳＴ」をダブル技研が販売する。

ロボットハンドは受注生産で価格は個別見積もり。５ＰＴはモーター１個と手、指を連動。指や関節一つずつの位置や動作を細かく制御せず、持つ対象物の形に指が沿う形で触れるため、つかんだり握ったりできる。５ＳＴは計７個のモーターを使い、指がそれぞれ独立して複雑に動く。

また県は、ロボットハンド関連のポータルサイト「ロボットハンドラボ」を開設した。ロボットハンド導入を検討する企業などに情報を提供する。カスタマイズや相談にも対応する。