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新型コロナの英国系変異株、昨年末に市中感染か?東京医科歯科大が確認

新型コロナの英国系変異株、昨年末に市中感染か?東京医科歯科大が確認

透過型電子顕微鏡で撮影した新型コロナ(NIAID―RML提供)

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の武内寛明講師らは、同大医学部付属病院に入院歴のある新型コロナウイルス感染症患者が市中流行株として確認されていない三つの英国系統株に感染していたことを確認した。2020年11月下旬から12月下旬までに入院していた3人で、いずれも海外渡航歴がないことから市中感染によるものとみられる。

患者から得られた新型コロナウイルスの全遺伝情報(ゲノム)を解析した。新たに確認した英国系統株は、英国系統株に分類されるものの、現在、感染力が強いとされる英国や南アフリカなどの変異株の特徴を持たないことを明らかにした。国内ではこの冬に空港検疫で確認していたが、市中での確認は初めてという。

武内講師らは「現時点での国内流行株の変遷に影響を及ぼす可能性が考えられる」としている。

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