充放電200回!日本金属がマグネシウム二次電池向け負極材をサンプル供給

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充放電後の電極表面(同社発表資料から)

日本金属は、開発した「マグネシウム二次電池負極用新合金」の企業、研究機関へのサンプル試験供給を1月中にも始める。新合金とともに、高速充放電が可能な活性炭を正極に使い、約200回の充放電ができることを確認した。サンプル提供により、電池の製品化に弾みがつきそうだ。

同社はマグネシウム合金圧延材などを手がけている。電池活性などを向上できる負極材料を、埼玉県産業技術総合センター(SAITEC)、中央工産(東京都中央区、齋藤一社長)と共同開発した。

マグネシウム二次電池は、体積当たりの容量が大きく、発火の危険性が低く、大容量化が可能とされる。リチウムやコバルトなど電池用金属資源にある枯渇問題がないという。

従来のマグネシウム電池の研究では、負極材料に純マグネシウムかAZ31合金(アルミニウム3%、亜鉛1%を添加)が使用されてきたが、電池活性が低く実用性能が得られていない。

今回、構造用材料には不向きだった銅などの添加を試みて、電池活性を大きく伸ばす材料の開発に成功した。結晶方位を制御した合金に、電池活性が高い結晶面を電極面にそろえることで実現したとしている。

日刊工業新聞2020年1月8日

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