人工流れ星のALE、小型衛星からの大気データ収集の新プロジェクト

台風の予測精度などに貢献

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ALEの人工流れ星事業のイメージ

ALE(エール、東京都港区、岡島礼奈社長)は小型人工衛星による大気データの収集事業の実現に向け、近くプロジェクトチームを発足する。大気圏の上層部(高度50キロ―100キロメートル)の水蒸気データを中心に計測し、台風などの気象予測の高精度化に役立てる。地上での実証から衛星打ち上げへと段階的にプロジェクトを進め、5年以内をめどに実用化を目指す。

プロジェクトチームのメンバーは明らかにしていないが、研究機関や民間企業などで構成するという。

今後、詳細な計画や新たに開発する人工衛星の設計・開発、データの取得・分析法などを段階的に確立する方針。さらに地上実証を経て、最終的に小型人工衛星を打ち上げる計画だ。

現在の気象観測は高度50キロメートル以下の成層圏や対流圏のデータ収集が中心。これに上層部のデータが加わることで台風などの気象自然災害の予測精度を高められるという。さらにデータの蓄積により、長期的な気候変動の予測につながると期待している。

岡島社長は「民間ではほぼ進出のない分野になる。科学技術の発展に寄与したい」としている。

同社は2011年設立の宇宙ベンチャー。人工衛星で流れ星をつくり出す事業を進めている。将来は人工流れ星の光り方や軌道から、大気の構成物質の割合を分析する技術を開発する構想を持つ。

日刊工業新聞2021年1月7日

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