入院中の子供たちにVRキャラが紙芝居を読み聞かせ
大日本印刷は、自社の仮想現実(VR)技術を用いて入院中の子どもたちにオンラインで読み聞かせなどをするクリスマス会(写真)を開催した。協賛するチャリティーイベント「東京グレートサンタラン」がコロナ禍で従来通りの開催が難しくなったため、闘病中の子どもや家族の支援活動の継続に自社技術を活用した。
DNPプラザ(東京都新宿区)からVRキャラクターを動かし、ウェブ会議システムを通じて国立成育医療研究センター(同世田谷区)の入院患者に紙芝居を披露した。グレートサンタランでは従来、ランニングイベントの参加費で購入した贈り物を主催者側が直接子どもたちに届けていたが、コロナ禍で病院への立ち入りやイベント開催が難しくなった。
東京医科歯科大学医学部付属病院(同文京区)、榊原記念病院(同府中市)でもクリスマス会を実施。大日印のコーポレートコミュニケーション本部ブランド戦略室の中島将雄室長は「病院の子どもたちに外の世界を見せたいという、かねての宿題にも向き合える」と活動の意義を語った。
日刊工業新聞2020年12月28日